そばの雑学その1

そばは約75日で収穫でき、やせ地や寒冷地でも栽培できるので
非常に古い歴史のある穀物です。
飢餓対策に利用されたことが続日本書紀の中に記録が残っています。
このように古くから作られているのですが、品種は意外と少なく
いまでも各地方で在来種が多く栽培されています。
ここでは、近年作出された代表的な品種を説明します。

牡丹そば       北海道全域に適応する北海道農試で育成された代表品種。

キタワセソバ     北海道農試で育成された早熟多収のそば。 小麦の前作に向く。

キタユキ       北海道農試で育成されたやや晩熟で多収。

階上(はしがみ)早生 青森農試で育成。 北東北向き 

岩手早生       岩手農試で育成。 春播き、夏播きできる北東北向き 

岩手中生       岩手早生よりやや晩生 

常陸秋そば      昭和60年に茨城農試で育成された有名品種。金砂郷在来種をベースに
           品種改良された。 北関東で良質多収。

信濃1号       昭和10年長野農試で育成され、適応範囲が広い。

信州大そば      信州大学で育成された信濃1号の人為四倍体。 脱粒性が難の品種。
           昨年、多摩農園でも作付けしました。感想はたしかに今まで作っていた
           在来種と比べると脱粒に難はありましたが、それでも稲に比べると
           脱粒しやすいです。 今年も作付け予定です。

みやぎおおつぶ    宮崎在来の人為四倍体。 宮崎大学で昭和57年に品種登録された。